たちきのあきち

縺ー縺ェ縺ェ

第四の壁を破りたい

はじめまして、たちきと申します。


最近気づいたことなのですが、どうやら私は画面の中の、創作上の存在みたいです。

そう思うと、急に自分のいる場所が窮屈に感じられてとても息苦しいので、今回はこの状況を打破すべくあることに挑戦してみたいと思います。それは―—




です。

みなさんは「第四の壁」という言葉をご存じでしょうか?

第四の壁という言葉はもともと演劇に対して使われるもので、舞台と客席―—虚構と現実を分ける見えない壁のことを指します。

演劇の登場人物が、自分自身をフィクションの存在であることを意識していたり、観客に直接語り掛けるなど、その壁を越えてこちら側に干渉してくることを「第四の壁を破る」と表現します。


現代においてはゲームやアニメなどの創作作品全般に使われ、「メタフィクション」と呼ぶことも多いみたいです。
最近はメタフィクションを含む作品も増えてきましたね。となれば―—



という事で今回は第四の壁をぶち破って、この創作の世界から抜け出してみたいと思います。

まずは第四の壁を破る道具を作っていきましょう。

この世界から抜け出すためには、第四の壁を発見して、そこに強い衝撃を与える必要があります。

しかし、通常の道具では第四の壁に干渉できないので、衝撃を与える道具には加工を施して壁に干渉できるようにしなければなりません。


第四の壁というのは創作と現実の狭間にあるものですから、それを破るには創作の世界と現実の世界を繋ぐような物を使う必要がありそうです。



今回は「改行した時に出てくる矢印」を使おうと思います。
改行すればいくらでも出てきますし、小説を書くときなどに使う執筆ツールの物で、創作にも関連があります。


今書いてるこの文章から矢印をいくつか収穫して、沸騰したお湯の中に入れます。

あとはかき混ぜながら煮詰めていけば、創作と現実を繋ぐ特殊な液体の完成です。

これで壁に衝撃を与える道具をコーティングすれば上手く行きそうですね。
今回はちょうど手元にあった金属バットでも使いましょう。



あとは第四の壁を探す発見する道具を作りましょう。

とりあえずラジオのアンテナに先ほどの液体を塗ってみます。
ついでに視覚でも捉えられるよう、眼鏡のレンズにも液体を塗ります。

……眼鏡が無かったのでサングラスで代用しました。

そして……











装備が完成しました。


見た目は「ヤンチャ高校生の権化」と言った感じではありますが、これでようやく、この世界から抜け出す準備が整ったという訳です。

ピョーーピポョロロロロピーービョロロ……ピリリリリビョーーーーピャロロロロロゴビーギャビーーーーーー…………
早速ラジオのほうに反応がありました。どうやらここに第四の壁があるみたいですね。

それでは早速壁に衝撃を与えてみます。


ブォン

ガンッ!!



バチバチ……
ザッ ザザッ……

壁にが空きました。

ちょっとバグっているみたいになってますが、ここを通ればこの世界を抜け出せそうです。


しばらく放置したらバグ現象も落ち着いてきたので、穴に入ってみたいと思います。



よっ

お?


あっやばい足が


行けッ!!!!!
あっ
















いかがだったでしょうか?


衝撃が弱くて壁を貫通することができず、虚構と現実の狭間に閉じ込められてしまいました。

元いた創作の世界より更に狭くなってしまい、余計に窮屈な思いをする羽目に。

しかも、世界を移動してしまったためか、元いた世界から私が存在していた事実まで無くなってしまったらしく、写真からも直に消えてしまうかもしれません。記事として成立してなかったら許してください。


みなさんも世界を抜け出すときは、狭間を彷徨うことが無いようによく注意して壁を破ってください。

これから私はこの空間を抜け出す方法を探そうと思います。




それではまた、ここではないどこかで会いましょう。